日本人の食におけるタケノコも、日本の風景におけるタケも、当然の存在であるように感じられる。だが、日本で主流のタケの種は、江戸時代に大陸からやってきた外来種。食材としてのタケノコが全国的に広がったのも、江戸時代以降。ずっと古くから日本人とタケやタケノコは親密な関係にあったわけではないのだ。