原油価格は昨年11月の減産合意以降、1バレル=50ドルを超える水準が続いていたが、このところ低迷しているため、「減産幅の拡大が必要」との論調も強まっている。だが、その実現は極めて困難であると言わざるを得ない。減産合意実現の立役者だったサウジアラビアが苦境に追い込まれているからである。