鷹狩が禁じられているシンガポールで鷹や鷲の帆翔を見ることができるのは、バードパークだけ。自然が失われていくなかで、この伝統や技法がこのバードパークで次世代に引き継がれていく。(写真はハクトウワシ)
子どものころから鳥が大好きだったというクラレンスさん。「昔は、セントーサに行って上空を舞う鷹や鷲の姿を見たものです。開発で変わり果ててしまった今、自然に舞う猛禽類の姿はすっかり見かけなくなってしまいました」。彼の腕に乗るオジロワシの「ジュニア」は、体重3.6キロ、翼を広げた全長は1.8メートル。その存在感は圧巻。
園内にある猛禽類のコーナーで鳥の特徴などを下調べしておくと、ショーがより楽しめる。
270度首が回るというフクロウ。鷹や鷲のような荒々しさはないものの、音をたてず獲物に近付き捕獲するのが特徴。おとなしい性格の「マックス」は、人間に触れられることにも慣れている。まるで一心同体であるかのような雰囲気を持つ鷹匠とマックス。