2018年問題 ―少子化が進む我が国において、近年小康状態を保っていた18歳人口が再び減少に転じる。大学は全入時代に突入し、数字上は進学希望者のほぼ全てが入学できるようになっている今、単なる「大卒」という肩書に以前ほどの大きな意味はない。望めば誰でも入れるようになった大学で、いったい何の価値が得られるのだろうか。

 大学全入時代だからこそ、大学で「何を学び」「誰と出会い」「どう成長できたのか」という過程と結果が重要だ。自身の成長や良質な人的ネットワークの構築こそが、その後の人生においてかけがえのない宝になるからだ。大卒で得られる「学士」という証書よりも、このかけがえのない宝こそが大学で得るべき価値といえるだろう。

 この特集では、そこでしか得られない価値を高めている大学のキーマンにインタビューを実施。その実態と本音に迫った。