ある時、父と息子がドライブ中に事故に遭い、病院に運ばれた。するとその病院の医師が運び込まれた息子の方を見て、「彼は私の息子だ」と言ったのだという。なぜ医師は患者の男の子を息子だと言ったのだろうか。 答えは簡単、「医師がその男の子の母親だったから」。 しかし、多くの日本人がその答えにたどり着かないという。一方で、ジェンダーギャップの少ない北欧では同じクイズを出しても簡単すぎてクイズが成立しないらしい。 これは本書で示している「世界の常識」と「日本の常識」を比べた例だ。かくいう私も「医師=母親」という考えに至らず、自身の凝り固まった価値観を思い知らされた。 著者は人気インスタグラマーの谷口たかひさ