武装ドローンやミサイルを数多く発射してイスラエルとの紛争をエスカレートさせることにしたイランの決断により、この2国が下手をすれば米国も巻き込んでおおっぴらに戦争を始めるリスクがさらに高まった。 何と言っても、イスラエルの戦時内閣を率いるベンヤミン・ネタニヤフ首相がイランの核開発プログラムを長らく破壊したがっていることは、秘密でも何でもない。 米国にはそれに同調する向きもある。これをタカ派の好機と呼ばずして何と呼ぼうか。 筆者は2023年10月に発表したコラムで、そのようなエスカレートこそイスラム組織ハマスによる殺意に満ちたイスラエル攻撃が世界経済にもたらし得る最大の危険だと論じた。 世界経済の
世界経済の頭上に垂れ込める戦争の黒雲――マーティン・ウルフ
2024.4.23(火)
Financial Times
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