21世紀に入って四半世紀近く経つ。今の若い人に「日本は豊かな国ですか? 貧しい国ですか?」と訊ねたら、たぶん半数以上が「貧しい国です」と答えるだろう。 GDPはかろうじて世界3位だが、一人当たりGDPは28位(2021年)。シンガポール、香港の後塵を拝しており、韓国・台湾に抜かれるのは時間の問題である。軍事力だけが例外的に突出して高いが、それ以外の「国力指標」は全面的に下がり続けている。 平均給与はOECD38か国中22位、ジェンダーギャップ指数は146か国中116位、報道の自由度ランキングは180か国中71位。貧しく、不自由で、生きづらい国なのだ。 数年前にアメリカの雑誌が日本の大学の衰退に
なぜ若者は日本を「貧しい国」と考えるのか 富裕層に属する人たちほど「貧乏くさい」社会をどう変える
令和時代の不自由な現実 第2回
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