この患者さんの背中の中心には、口のようにも変色している発赤箇所があります。四つん這いの姿勢でとらえ直すと、ちょうど体のてっぺんに来るポイントにあたっていて、霊長目ヒト科ヒト属の生物として、もし(もし……ですよ)ツノが生えていたとしたら、そのポイントになるでしょう。 “口のように赤くも”というように一度喩(たと)えてしまった後ではありますが、より正確にはやや茶や黒ずんでいてもいて、“口”というより“ツノがもげた痕”とでも喩えておいた方がより実状に即していたかもしれませんが、いずれにせよ、このてっぺん付近が変色している――肌があれている背中をもつ方には、共通する症状があります。「……睡眠の方はまっ