2月27日の米WTI原油先物価格(原油価格)は前日比1.29ドル(1.7%)高の1バレル=78.87ドルで取引を終了した。「中東地域の地政学リスク」と「原油需要に対する懸念」という材料が綱引きをしており、原油価格はこのところ、76ドルから79ドルの間を上下している。 まず、いつものように世界の原油市場の需給を巡る動きをアップデートしておこう。 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの大産油国が構成するOPECプラスは日量約90万バレルの追加の自主減産を実施しており、4月以降もこの措置を続けるかどうかを3月上旬に決定すると言われている。 非OPECプラスの原油生産が伸びていることから、市場では「
「NATOとロシアが全面戦争」懸念で原油価格一時上昇、中東の地政学リスクが高止まりも反応薄…世界は既に麻痺状態?
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