1月3日掲載の前回コラム「まもなく米国株のピークか?日本のバブル崩壊時に酷似する上げ相場の終焉迫る」では、米連邦準備理事会(FRB)による急ピッチな利上げやマイナス成長が続くドイツ経済の現状を受けても、なお株高が続いてきた不可思議さに触れました。 世界は、長期化するウクライナ戦争やハマス・イスラエルの衝突で泥沼化する中東情勢によって、ますます先行きが不透明になっています。今回は、中東を巡る動きによって金融市場にどんな影響を受けるか考えてみます。 2023年末、イランの最高指導者ハメネイ師はイスラエルによるイラン革命防衛隊・上級顧問の殺害を受けて、革命防衛隊やイラン軍に報復許可を与えたとされます