中国経済の見通しにおいて、人口学的な要因はどれほどの役割を果たすのだろうか。これはもう、大きな役割になることは避けられない。 それどころか、中国経済の将来を決定づける最も重要なポイントの1つになるのは間違いない。 中国は相対的に貧しいため、労働者1人当たりの国内総生産(GDP)にはかなりの伸び代があるとしても、人口と労働力の縮小は経済全体の成長を鈍化させる。 では、そのことは中国の将来にとって何を意味するのだろうか。 基本的な情報から見ていこう。 国連によれば、中国で女性1人が一生のうちに出産する子供の平均人数は、1950年代~60年代の6人から2000年代~10年代の1.7人へと急減している