中国経済の見通しにおいて、人口学的な要因はどれほどの役割を果たすのだろうか。これはもう、大きな役割になることは避けられない。 それどころか、中国経済の将来を決定づける最も重要なポイントの1つになるのは間違いない。 中国は相対的に貧しいため、労働者1人当たりの国内総生産(GDP)にはかなりの伸び代があるとしても、人口と労働力の縮小は経済全体の成長を鈍化させる。 では、そのことは中国の将来にとって何を意味するのだろうか。 基本的な情報から見ていこう。 国連によれば、中国で女性1人が一生のうちに出産する子供の平均人数は、1950年代~60年代の6人から2000年代~10年代の1.7人へと急減している
中国は人口学的な障害を乗り越えられるか、現状では成長の鈍化必至
急激な少子高齢化と中国経済の未来――マーティン・ウルフ
2023.10.11(水)
Financial Times
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