習近平氏の下で、共産党が中国史上最も野心的な警察国家を建設している。イデオロギーへの服従と秩序を日常生活の隅々にもたらす法的権力と監視手段を備えた体制だ。 そのなかで特に注目されているのが、中国の行政処罰の制度による草の根レベルの法執行だ。 この制度では様々な処罰が定められており、例えば裁判所での審理や判事による逮捕状がなくても警察の判断で身柄を拘束することなどが認められている。 行政処罰の対象になるのは、より深刻な形の違反行為だと犯罪と見なされる行為だ。 制度のルーツは古い。帝国だった時代には、役人は違法のレベルには達しない「勧奨できない行為」を罰することができた。 中国で17年前に導入され