私はこの解説員の言葉を通して、日本がアジアをどう捉えているのか理解できた気がしました。 他の国々を、発展の段階において自分たちの過去の姿に置き換えていく議論は、一般の方でもやりがちなこと。こういうものの見方が学問的な根拠があるかのように考えられてしまう時期があったし、今でもそういうことはあると思います。 国や社会を発展段階論的に位置づけ、一番進んでいる場所を欧米や日本と考え、その他の国々がキャッチアップしようとする。こういう常識が強い時代に、私は学生時代を過ごしました。こういった考え方の一つのパラダイムとして大塚史学があったんです。 大塚さんの議論はとても分かりやすかった。イギリスやアメリカの
姜尚中が語る、「遅れている国」「進んでいる国」という捉え方の呪縛
なぜ私たちはアジアをこんなに低く見積もってきたのか
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