日本の経済界は停滞が続き「失われた30年」と言われるようになって久しい。しかしその裏側で霞が関の人材市場における戦いは、停滞が続く経済界に対してなお苦しさを増してきている。行政機関は製品・サービス市場や資本市場における競争がない。その一方で人材市場では、霞が関も数ある職場の1つとして、民間企業や地方公共団体、NPO(非営利組織)などと横並びで職の担い手から比較され、競争にさらされている。その人材市場において霞が関は弱体化が続いているのだ。 その「弱さ」は2つの現象に表れている。1つは新卒採用市場における応募者数の減少である。国家公務員試験の時期に、「総合職試験の応募者数が過去最低」もしくは「過
国家総合職応募者はピークの半分以下、人材市場で負ける「霞が関」の打開策
優秀な官僚組織の維持に必要なのは、中途採用の強化という一点突破戦略だ
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