葛西は昨年5月に亡くなり、その半年あまり後に森さんの『国商――最後のフィクサー葛西敬之』が刊行されました。これまで、葛西の安倍への影響という面はさほど取り上げられなかった。また葛西の素顔も伝えられなかった。森さんの本は丹念な取材でそこを描き出しています。 葛西こそが安倍政治の元兇と呼ぶべき存在だということが、この本でよく分かる。 あとで詳しく話しますが、2017年の日米首脳会談で、安倍がトランプに高速鉄道プロジェクトを売り込むのを見て、葛西は「よくやってくれた」とほくそ笑むわけです。 そういう国家規模というか国際規模のプロジェクトに介入するスケールと、もう一つ、安倍を利用してNHK人事にも介入
米高速鉄道、NHK人事…桁違いのフィクサー・葛西敬之を生んだ国鉄民営化の話
「とんでもない国家事業」が“国商”を育てた…評論家・作家による対談記
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