ヒグマは、なんといっても日本最強の獣です。子供の頃から興味はありましたが、神奈川県の出身なので、ま、動物園で見るぐらいでしたね。それが20年ほど前、野生のヒグマとかなり危ない遭遇をしたのです。 知床に一人旅で赴き、エゾイワナの遡上が見られると聞いて、早朝に川沿いの道を歩いていました。決して山奥じゃありません。それこそ学校のチャイム音が聞こえるような場所です。 川面を見ながら緩いカーブを曲がると、50メートルほど先に黒い大きなヒグマがいた。のんびり後肢を放り出して座っていましたが、私に気づくと座り直し、こちらを小さな目で睨みます。 さすがに「やばい」とは思いましたが、どうにもできません。頭に浮か
小説『羆撃ちのサムライ』の井原忠政が語る、ヒグマと人間は共存できるか?
釣り人が殺された朱鞠内湖事件や牛を狙う「OSO18」など北海道は非常事態
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