産業革命以降のざっと250年間で、世界の人口はその富と同様に、爆発的に増加した。 しかし、今世紀が終わる前に、この惑星に住む人間の数は減少に転じるかもしれない。 もしそうなったら、黒死病(ペスト)が大流行したとき以来となる。 根本的な原因は死亡者数の急増ではなく、出生者数の不振だ。 1人の女性が生涯に産む子供の数の平均である「合計特殊出生率」は、世界の大半の地域で急低下している。 その傾向自体はもう珍しくないかもしれないが、その程度と結果はそうではない。 人工知能(AI)の登場で楽観論が強まっているところもあるものの、ベビーブームならぬベビーバスト(超少子化)は世界経済の前途に垂れ込める暗雲に
出生率が全世界で急低下、経済に深刻な影響
行く手に待ち受けるベビーバスト経済
2023.6.5(月)
The Economist
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供