中国の習近平国家主席が新たな権力を手に入れるたびに、批評家たちは同氏のことを、そのワンマン支配が中国に災厄をもたらした毛沢東になぞらえる。 彼らは習氏の野心を過小評価しているのかもしれない。 習氏が毛沢東――政治テロと倒錯した経済政策によって数千万人を死に至らしめた独裁者――を真似ているとの指摘は往々にして、不吉な予想になっている。 つまり、習氏は自分の権威を抑制して均衡を保つのに役立つ規範や制度を弱体化させることで、自分の身にいずれ降りかかるトラブルを積み重ねているというわけだ。 そのような危機を予言する人たちは、毛沢東の不幸せな最期から教訓を引き出している。 1976年に没するまでの2
習近平が第二の毛沢東にならないワケ
似て非なる統治スタイル、個人支配と強い党を両立へ
2023.4.10(月)
The Economist
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