ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は12月7日、ウクライナ侵攻について「戦争はわれわれが火ぶたを切ったのではなく、2014年にウクライナで権力を握った(親欧米派)政権が開始した」と主張した。 プーチン氏は、親ロシアのヴィクトル・ヤヌコビッチ政権が倒れた8年前のウクライナ政変を、欧米による旧ソ連圏での「カラー革命」*1と見なしている。 2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、北大西洋条約機構(NATO)による東方拡大を阻止する「自衛戦争」だとする持論を侵攻10カ月後のこの段階で改めて強調したのだ。 戦況はどうなっているのか。 英米情報機関による軍事情報に基づいた分析では、欧