江戸時代、寺子屋などを通じた教育システムが社会に浸透していた日本だが、当時はまだ「障害者教育」という概念は一般的ではなかった。幕末、遣米使節団の一員としてアメリカ社会を見た佐野鼎は、そこで彼の地の障害者教育の現場を視察、大いに影響を受けていた。