人事院の教壇に立った最初の日、「先生さんが尊敬する行政の先輩とは、どのような方ですか?」という質問を受けた。心の準備が全くなかった私の頭の中で、ふっと浮かんできたのは、建設省に入省して最初に配属された川治ダムの先輩たちの背中であった。