IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

イノベーション
2019.02.08

未来は不透明、8K・ドローンの持続的イノベーション
IoT時代、<イノベーションの成果>が変わる

BY

オスプレイの共同開発で有名なベル・ヘリコプター社のeVTOL(Electric Vertical Take Off and Landing)のプロトタイプ。(筆者撮影)

 CES 2019のレポートも最終回を迎えた。今回は8Kテレビとドローンを取り上げ、イノベーションの向かう先を考えてみたい。

【前回の記事】P&GがCES初出展、美容の破壊的イノベーションとは
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55330

 CESのメイン会場であるラスベガス・コンベンションセンターはとにかく巨大だ。Fitbitの歩数計は夕方までに、優に3万5000歩を超えている。

 一方、展示ブースめぐりも2日目となると、来場前に抱いていた「仮説」がやがて「確信」に変わる瞬間がやってくるのも事実だ。

 筆者の場合、CES 2019の後半では、クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』(翔泳社・2001年)の次のようなニュアンスの一節が脳裏を巡った。

「優良企業の持続的イノベーションの成果は、ある段階でお客さまのニーズを超えてしまう。そして、それ以降、お客さまは、そうした成果以外の側面に目を向け始め、破壊的イノベーションの存在が無視できない力を持つようになる」
 

 お客さまを熱狂させるイノベーションには、それが世に出た瞬間から「成熟化」(新規のお客さまがいない状態)と「同質化」(機能的な差別化がない状態)が影のようにヒタヒタと忍び寄る。

「成熟化」と「同質化」は製品やサービスのコモディティ化をもたらし、その結果、企業は際限のない価格競争に巻き込まれて確実に体力を消耗して行く。

 優良企業は宿命的なコモディティ化から逃れるため、やがて顧客のニーズを超えるレベルまで持続的イノベーションの成果を追求する。

 CES 2019、筆者が会場で目撃した8Kテレビやドローンは、まさにこの危険なシナリオに近づいているように映って仕方がない瞬間が何度かあった。

 そう、お客さまを次に熱狂させる破壊的イノベーションは、クリステンセンが看破した通り、成熟企業が突き進む進化のベクトルとは全く違った方向にあるかもしれないのだ。

JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

鍵のIoTで変わる不動産業界、スマートロック「NinjaLock M」を内覧した
AI・ビッグデータ・ブロックチェーンによる第四次産業革命とは? 〜FLOCの一般向け無料セミナーで学ぶ「教養としてのテクノロジー講座」
高度なIoT機器のセキュリティ検証の低コスト化を支援、ユビキタスAIコーポレーション
STマイクロ、生産設備の予知保全などを可能に
国内IoTエッジインフラベンダー選定基準、「IoTの技術力」「ユーザー業務の理解度」を優先――IDCがユーザー調査
SIGFOXの測位技術で物流資材管理、アルプスのIoTタグ
凸版印刷とACCESS、LPWA新規格「ZETA」で協業
FPGAでエッジAIを高速に、NECが専用ツールをデモ
配送車両の運行状況を自動で収集する物流向けIoTサービス、米国で実証実験
製造現場向けAI×IoTサービス提供のスカイディスク、シリーズCで8社から8.6億円を調達——製造関連3社とAI活用の分野別パッケージ開発で協業
省電力ボードで組み込みビジョンを実現
「IoTの導入=コストダウンや効率化」でこぢんまりしてていいの?――IoTネットワーク、LoRaWANビジネスの現状
東芝情報システム、ソフトの流出や模倣を防止
IoTでウニやナマコを養殖、富士通が実証実験
【IoT時代の無線通信技術「LPWA」とは?】(第7回)2Gしか通信インフラのない地域向けのLPWA「EC-GSM-IoT」【ネット新技術】
Wi-Fiで1m以下の高精度測位、物流向けに村田が展示

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。