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イノベーション
2017.01.12

話題のスマート農業が家庭でも。IoTで野菜を自家栽培
IoTを駆使した沖縄セルラーの水耕栽培キット「やさい物語」

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最大の強みは植物工場で培ったノウハウ

3月の発売を目前に控え、情報解禁以降、多くの問い合わせが寄せられているというが開発のきっかけとは?

「沖縄セルラーでの植物工場事業が2013年から始まり、現在は市場の流通も安定しています。この新たな事業についてKDDI総合研究所さんにお話したところ、家庭用の水耕栽培キットというアイディアをお持ちだったので、IoTと自家栽培を組み合わせたキットの開発に踏み出しました」(國吉氏)

現在に至るまで、開発に約1年の歳月を費やしたというやさい物語。しかし、その道のりは平坦ではなかった。

「正直にいうと、今も苦悩のまっただ中です(笑)。沖縄セルラーでは主に本体の開発を担当しているのですが、特に調整が難しかったのは本体のサイズ。机上の理論で設計して作られた最初の模型は、現在よりも一回り大きく食洗器ほどの大きさがありました。現物になると、圧迫感があったため設計をイチからやり直すことになってしまったんです」(加賀氏)

改良を重ねてリビングに置いても違和感のない、現在の(W)480mm×(H)332mm×(D)331mmというサイズにまで縮小したという。

一方、KDDI総合研究所が担う通信技術の開発に関しても、さまざまな壁が待ち受けていた。

「この水耕栽培キットの本体とスマホなどのガジェットは、Bluetooth経由で接続しています。しかし、Bluetoothだけでは受信距離に限界があるため、最新情報を受け取ることができません。そこで、本体をWi-Fiでクラウドにつなげて、すべてのデータをクラウドに集めることになったのですが、クラウドとアプリと基板、異なる3つの環境を連携させる開発に苦労しました」(斉藤氏)

(左から)加賀武史氏、國吉博樹氏、斉藤和広氏

本体と通信技術、さまざまな苦難を乗り越えて最終調整の段階に入ったやさい物語。今後の展望とは?

「野菜をはじめ、ハーブや植物を自宅で育てる楽しみをやさい物語で体験していただき、家庭での野菜作りを根付かせたいです。やさい物語で成長過程を記録しながら、食育に活用したり、野菜を介して家族のコミュニケーションを図るなど、それぞれの”物語”をつむいでいただきたいですね」(國吉氏)

最先端IoT技術が可能にした、育ての楽しみと食べる喜び。自家栽培が家庭のスタンダードになる日も近い?

やさい物語 価格:34,800円
http://www.oki-toku.com/yasai-monogatari
製品紹介HP
http://yasaimonogatari.com/
 

JBPRESS

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