2030 HOKKAIDO SAPPORO OLYMPIC AND PARALYMPIC WINTER GAMES
北海道・札幌2030冬季
オリンピック・パラリンピック
競技大会招致
2022年に市制施行から100周年という大きな節目を迎える札幌市は、2030年の初めてのパラリンピック、そして2度目のオリンピック招致に前向きだ。招致の実現は、50年後、100年後のまちの礎となり、未来を切り拓いていくためにも重要なものになるだろう。この一連の取り組みは地元札幌や日本全体にどんな影響を与えるのか、健康寿命の増加、SDGsやジェンダーへの意識改革、共生社会の実現など、多角的な視点でさまざまな有識者にお話を伺った。
2030年冬季オリンピック・ パラリンピックの札幌招致で 期待される健康寿命の延伸
2030年冬季オリンピック・パラリンピックの札幌招致が進められている。長野オリンピックを含め4大会に出場したオリンピアンの清水宏保さんは、オリンピック・パラリンピックの開催はさまざまな効果をもたらすと語る。その一つが、国民のスポーツへの関心の高まりとそれに伴う健康寿命の延伸だ。さらに、大会開催をきっかけに、アスリートをはじめ、さまざまな関係者による、スポーツ・健康に関する人的ネットワークが地元に構築されることも期待できるという。
2030年冬季オリンピック・ パラリンピックの 札幌招致に期待する、 国民のさらなる意識変革
2021年に開催された東京2020大会では開催にあわせて掲げられたSDGs(持続可能な開発目標)が注目された。中でも、環境やダイバーシティ、ジェンダー平等などへの関心も高まった。オリンピアンの井本直歩子さんは、東京2020大会でジェンダー平等推進チームのアドバイザーも務めた。2030年冬季オリンピック・パラリンピックの札幌招致をきっかけに社会や国民の意識が大きく変化することに期待すると語る。
2030年の札幌への冬季オリンピック・ パラリンピック招致で、 共生社会の実現を加速する
東京2020オリンピック・パラリンピックの開催によって、日本はバリアフリー化が進展し、多様性を認め合う共生社会への第一歩を踏み出した。そして今、札幌市が2030年の冬季オリンピック・パラリンピックの招致活動を始めている。東京2020大会開催で進んだバリアフリーのレガシーを、札幌はどう引き継ぎ、全ての人を尊重して公平な共生社会を実現していくのか。国立競技場をはじめ、競技施設のバリアフリー化に携わった東洋大学名誉教授・高橋儀平氏に、東京大会での成果と札幌大会への期待を聞いた。