こんなに差が付く!メールセキュリティの活用法 ~とあるライバル会社のストーリー~ 現在、ビジネスシーンにおいて、電子メールは社内での日常的な連絡手段としてのみならず、経営や決済にかかわるような事柄、あるいは社外との取引における指示や契約書類といった、業務上極めて重要な情報の伝達にも利用されるようになりました。しかし、ビジネスと密接にかかわるようになるにつれて、新たな問題も発生しています。そのひとつが迷惑メールです。ここでは迷惑メールへの対策の有無が、2つの企業それぞれにどのような影響を及ぼすのかについて紹介していきましょう。
まごころデンキ 「安くて安心、買って安心」をモットーに、関東一円で店舗展開を行い、eコマース事業にも早くから取り組む中堅家電量販店。安さだけでなく、購入後のアフターサービスに定評があり、今年からは会員顧客専用のメール広告も開始している。 顧客への信頼を第一に考えるため、迷惑メールをはじめとするセキュリティに対する意識も高い。 お気楽電機 関東圏で最安値での商品提供に取り組んでいる中堅規模の家電量販店。「気楽に買える」がモットーで、あらゆる製品をお手軽プライスで提供している。ただ、情報セキュリティに対する考え方も「お気楽」なため、まったく無頓着。当然、迷惑メール対策も“余計なコスト”だと捉え、ほとんど行っていない。
先日、情報漏えい事件を引き起こしてしまったお気楽電機。適切なメールセキュリティ対策を取っていなかったことで、営業部門でも取引先との信頼関係に大きな危機を招いてしまっているようです。
Scene1 大事なメールはどこへ? 消えたメール
お気楽電機
部下
「部長、先ほど取引先メーカーから、先日お願いした契約書の件はどうなっているのかとのお問い合わせがあったんですが…」
営業部長
「契約書? 確か、先方が契約書の雛型を送ってくれるという話になっているはずだ。ちょっと、確認してみてくれ」
部下
「確認したところ、やはり届いてなかったので、問い合わせたんですが、先方は『もう1週間も前に、メールで送った』と怒り心頭のご様子で…」
営業部長
「メール? 一体、どういうことだ?」
部下
「もしかしたら、メールソフトの迷惑メールフォルダに送られているのかもしれません(1)
営業部長
「それは大変だ! すぐに探してくれるようにシステム部に依頼してくれ」
部下
「はい、すぐに対応するようにシステム部にお願いしたんですが、ほかの部署で誤って削除してしまったメール(2)があるかもしれないとのことで、その調査に時間がかかると…」
営業部長
「なんだそれは!? もうメールじゃ話にならん! すぐ準備しろ。直接謝罪にいくぞ」
部下
「は、はいっ!!」
ここがPoint!!
検知率だけでは測れない!「誤判定」というリスク
櫻庭 秀次氏
 迷惑メール対策に重要な「フィルタリング機能」。「フィルタ」というからには、検知率の高いフィルタを通せば、迷惑メールを防ぐことができると考えがちですが、問題はそう簡単ではありません。ここで見落とされがちなのが――必要なメールを誤って迷惑メールと判断してしまう――「誤判定」の危険性です。迷惑メールフィルタを介すことは、迷惑メールの多くを防ぐことにもなりますが、同時に「誤判定」のリスクも高まるといわれています。迷惑メールセキュリティにおいては、高い検知率と低い誤判定率を併せ持った高精度なフィルタリングが必要とされるのです。この点を見落とすと、判定精度の低いメールフィルタリングで大事なビジネスチャンスをつぶしてしまうこともあり得るのです。
迷惑メールで、生産性が低下する?
 迷惑メールの増加はとどまることを知らず、2008年の迷惑メール量は2007年から12.7%増。既に日本でもメール全体の80%以上がこうした迷惑メールによって占められています(2008年10月 IIJが発行した技術情報レポート「IIR(Internet Infrastructure Review)」の調査による)。こうした迷惑メールの増大は、単に煩わしいという問題だけではなく、従業員の生産性にも深刻な悪影響を与えています。例えば1日30通の迷惑メールを削除する場合、1日約5分の無駄が生まれます(迷惑メールの処理時間10秒×迷惑メール30通=300秒)。これは、1カ月で約2.5時間、1年間で約30時間を無駄にしている計算となります。100人規模の会社だったら、その合計時間は3000時間! 約2人分もの社員の生産性が失われるわけです。事実、2008年には、このような迷惑メールが日本経済にもたらす生産性の想定損失額について(財)日本データ通信協会が調査結果を発表。その想定損失額は7300億円にも及ぶとの報告がなされています。さらに怖いのがお気楽電機のように重要なメールを一緒に削除してしまうケース。こうしたリスクを排除するためにも、迷惑メール対策は非常に重要な課題だといえるでしょう。
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一方、IIJセキュアMXサービスを導入し、迷惑メール対策が万全のまごころデンキ。大量の迷惑メールから解放され、本業へ集中できるようになったことで、ますます事業に勢いをつけているようです。
Scene2 使い勝手のよさで本業へのリソース集中を実現
まごころデンキ
部下
「部長! このところ販売効率がUPしています!」
営業部長
「なるほど。確かに売り上げがぐんと伸びているな」
部下
「はい、メールセキュリティを強化したことも大きな要因になっているようです」
営業部長
「え? それだけで、そんなに効果が上がるものなのか?」
部下
迷惑メールだけを効果的に遮断できる(1)ようになったことで、各部員が優良顧客へのアフターサービスや各商圏のマーケティングといった本業に時間が割けるようになっているのです」
営業部長
「そうか。それは大きな成果だな」
部下
「また、従来使用していたメールセキュリティだとセキュリティポリシーが全社共通で、いまいち使い勝手が悪かったんですが、それも解消できている(2)ようです」
営業部長
「なるほど、今度、上層部にも報告しておこう。この調子で不況も乗り切るぞ!」
部下
「はいっ! ところで、新しい販売企画を考えたのですが、この後お時間よろしいでしょうか」
営業部長
「おっ! 頼もしいな。早速、見せてもらおう」
ここがPoint!!
迷惑メールだけを遮断し、快適なメール環境を実現
針金 大介氏
 まごころデンキが活用している「IIJセキュアMXサービス」の特長のひとつとして挙げられるのが、迷惑メールの「検出率の高さ」と「低い誤判定率」です。世界トップクラスの高精度を誇り、第三者機関による他製品との比較評価結果において最高の評価で最優秀賞に選ばれた米国MX Logic社のフィルタリングエンジンを採用しています。IIJ独自開発のフィルタリングデータベースを追加するといったチューニングにより、英語の迷惑メールだけでなく日本語の迷惑メールにも強いことでも知られています。一方、誤判定については、複数のエンジンで多角的に判定するテクノロジーを活用。送信元のIPアドレスだけで単純に判断するのではなく、メールの傾向や振る舞いを総合的に判断することで誤判定のリスクを大幅に軽減しています。
柔軟なポリシーの設定と運用で使い勝手を向上!
 迷惑メールの増加に伴い、その対策にもさまざまな手法が出てきています。しかし、その手法によっては、ユーザが業務上必要として購読しているメールマガジンなど、本来受け取るべきメールまで受け取れなくなる、といった問題が起こるものもあります。迷惑メールのために、会社全体として必要なメールまで失ってしまう――そんな本末転倒な状態が、現在の迷惑メールの凶悪化・巧妙化のなかで生じているのです。これに対し「IIJセキュアMXサービス」では、各部署やユーザごとに受信許可リストや判定後の処理を設定・変更することができ、柔軟な運用が可能です。また、迷惑メールと判定したメールを「削除せずに隔離する」ということも大きなポイント。隔離された迷惑メールは、隔離メールレポートとしてまとめられ、あとから各受信者がそれを参照・復旧させることが可能です。そのため、重要なメールが誤って削除されてしまうこともありません。
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フマキラー株式会社 様 事例 IIJセキュアMXサービスで営業部門やお客様相談室の生産性を大幅に向上 事例詳細はこちらから
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統合メールセキュリティゲートウェイ IIJセキュアMXサービス
第1回 経営層編
第2回 営業部門編
第3回 システム部門編
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