米WTI原油先物価格(原油価格)は今週に入り、1バレル=55ドルから63ドルの間で推移している。米中関税戦争の激化で市場のセンチメントが急速に悪化し、価格のレンジ圏は先週に比べて10ドルほど下落している。トランプ米大統領の言動に振り回される事態も続いている。 まず、いつものように世界の原油市場の需給を巡る動きを確認しておきたい。 週明けから原油価格は下落一方だった。トランプ政権の相互関税発動により4月9日の原油価格は一時、1バレル=55.12ドルと2021年2月以来4年2カ月ぶりの安値を付けた。 その後、トランプ氏が「米国側に交渉を持ちかけている75以上の国・地域の相互関税を90日間に限って1
米中の関税戦争激化で原油市場に大打撃、60ドル前後で長期低迷か…唯一の「買い」材料とは
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