ロシアとその協力国であるベラルーシ、北朝鮮が、米国による「相互関税」の対象から外れたことが波紋を呼んでいる。ロシアが対象から外れた理由として、キャロライン・レビット大統領報道官は、米国とロシアの間で意味がある貿易がなされていないことを理由に挙げた。 実際、2024年の米国の対ロ貿易額はわずか35億米ドルだった(図表1)。【図表1 米国の対ロ貿易収支】 とはいえ、ロシアよりも貿易額が少ない国や地域に対して、米国は相互関税を課している。米通商代表部(USTR)は関税率の根拠となる算定式を公表しているが、そもそも算定式に基づく計算自体が間違っている可能性すら指摘されている。 そうした中で、ロシアやそ
なぜロシアはトランプ関税を回避できたのか?ロシアを相互関税の対象外にしたトランプ政権の思惑
【土田陽介のユーラシアモニター】トランプ政権の賞味期限を見極めるロシア、ウルトラCで欧州との関係改善も
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