まずは、報告書の人口減少に関わる部分を簡潔に紹介したい。 2023年、世界の出生率平均は2.3でかろうじて人口置換水準を超えている。だが、世界人口の3分の2が暮らす先進国の多くと中国がこの水準を割って久しく、韓国は0.7まで落ち込んでいる(MGIのウェブ会議では、「2024年、韓国では乳幼児用バギーよりも犬用カートが売れた」というエピソードが紹介された)。 こうした現象は先進国の特徴と考えられてきたが、新興国でも同じような人口減少が急速に進んでいる。たとえば、ブラジルでは1960年には6.1だった出生率が2023年には1.6に急落した。一方で世界の平均寿命は1997年に比べて7年延び、2050
先進国を襲う「人口崩壊」、日本人を含め人類は死ぬまで働かなければならない時代に突入か?
マッキンゼーが示す人口減少の3つの波、2050年に先進国と中国の労働人口は総人口の59%まで落ち込む
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