世界に衝撃を与えた1枚の写真がある。アフリカの内陸、ほぼ赤道直下のヴィルンガ火山地帯にある雨林で、群れを率いるリーダーだった雄ゴリラが殺された。体重230kgもの死んだゴリラの巨体は、井桁に組んだ木の枝に蔓草でくくり付けられている。それを、村人たち20人近くが集まり、肩に担いで運び出す光景を捉えたものだ。 この2007年に撮られた“ゴリラの葬列”は、あたかも聖なる神輿をかつぐ氏人の列や十字架に磔にされたキリスト像にも見え、私たちの胸をえぐるだろう。 地球上に700頭しかいないマウンテンゴリラ。その雄1頭だけでなく、子連れの雌6頭も殺害された悲痛な事件が起きたのは、コンゴ民主共和国(旧ザイール)
絶滅危惧種のゴリラを見られる国立公園で何が起こったか?先進国のスマホやパソコンの普及が招いた危機
誰かに話したくなる世界遺産のヒミツ(6)「カフジ・ビエガ国立公園」(コンゴ民主共和国)
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