米WTI原油先物価格(原油価格)は今週に入り、1バレル=70ドルから73ドルの間で推移している。水準は先週とほぼ同様だ。 原油市場はトランプ大統領の返り咲き以来、その言動に振り回されていた。米国の主要な原油調達先(カナダなど)に関税賦課をちらつかせたり、石油輸出国機構(OPEC)に増産要求を行ったりしたからだ。 だが、あまりに大量な「材料」に消化不良を起こした原油市場はトランプ氏の発言に反応しなくなっている感がある。 今週の原油市場で最も注目されたのはロシアを巡る動きだ。 ロシア南部グラスノダール地域にあるクロポトキンスカヤ送油管を運営するカスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)は2月1
サウジアラビアが世界の地政学リスクを左右…ガザ問題とロシア・ウクライナ停戦協議で存在感
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