首都圏で受験者数が高止まりしている中学受験。2025年の私立中学入試は、難関校が受験者数を減らし、ボリュームゾーンである中堅校は前年に続き増加が予想されていたが、結果はそうならなかった。もうひとつ予想外だったのは、偏差値がさほど高くなく、話題にもなっていなかったのに応募者数を大きく伸ばした学校が多数あったことだ。事例を挙げながら今年の中学受験の動向を見ていこう。 (*記事公開時点で受験者数が公表されていない学校については「応募者数」で表記) 中学受験の世界ではいまや“御三家”といっても実情を表していないが、一般の方向けには難関校を象徴する用語として分かりやすいので使用することにしたい。 東京