2024年12月に決まった「高額療養費の見直し」の政府方針は、第217回国会においてがんや難病の当事者団体が働きかけたことによって、2月10日に厚生労働省が一部修正する案を提示した。 もともとの政府の方針は、〈高額療養費について、高齢化や高額薬剤の普及等によりその総額は年々増加しており、結果として現役世代を中心とした保険料が増加してきた。そこで、セーフティネットとしての高額療養費の役割を維持しつつ、健康な方を含め全ての世代の被保険者の保険料負担の軽減を図る観点から、以下の方向で見直す。 具体的には、下表のとおり、負担能力に応じたきめ細かい制度設計を行う観点から、①各所得区分ごとの自己負担限度額
【高額療養費制度】わずか4回の議論、当事者の聞き取りもなし、なぜこれで深刻な病と闘う患者の負担増が決まるのか
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