政府は2025年8月より高額療養費制度の自己負担限度額を引き上げる方針を決めた。高額療養費制度とは、治療が高額となった際に年齢や収入に応じてひと月あたりの自己負担に上限を設ける仕組みで、3割負担で支払った金額のうち、限度額を超えた部分が、後から支給される*1。 たとえば70歳未満で年収370〜770万円の人に100万円/月の医療費が発生すると、自己負担上限額は8万7430円。この場合、3割に当たる30万円を窓口でいったん支払っても、手続をすれば上限額との差額は払い戻される。急な大病や事故に遭っても最善の治療が受けられるように、その後に困窮してしまわないようにつくられたセーフティネットなのだ。
【高額療養費制度】「生きている価値ないと言われているよう」制度“改悪”なら命を絶たれかねない当事者の悲痛な声
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