イトマン事件などで服役後、韓国に永住し、再び実業家としての活動を始めた許永中氏が、2019年に著した自叙伝『海峡に立つ——泥と血の我が半生』(小学館)にこんなくだりが出てくる。少々長いが、京都新聞の大株主だった白石浩子氏のかつての「女帝」ぶりがうかがい知れる内容なので引用しよう。〈結局、KBS京都と京都新聞社は経営的に完全分離し、互いに干渉しない独立した存在となった。KBS京都の社長は内田(和隆。英司氏の元番頭で、英司氏の後の社長)が引き続きつとめ、新聞社は白石女史(浩子氏)の実弟がオーナー経営者となった。 KBS、京都新聞両社の経営を独立させるという正式取り決めは、京都高台寺にある料亭「土井
京都新聞オーナー家「女帝」の地位保証と巨額報酬を確約していた決定的文書
「地方紙の雄」腐食と再生への40年史【中編】
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