記憶は急速に上書きされる。もはやコロナの頃は随分と昔のことのようだ。金融政策についても、2023年の暮れにはイールドカーブ・コントロールの運用柔軟化が議論されていた。ゼロ金利と金利ある世界への復帰がそれぞれ2024年3月と7月である。今や、政策金利の次の引き上げはいつかが注目されている。金融の世界もまた、この1年で大きく変わった。 内外の政治も同様だ。日本も含め、フランス、ドイツなどの与党は、総選挙の結果、過半数割れし、政治的意思決定の困難さが増している。米国の大統領および上下院の議員選挙は全て共和党の勝利に終わり、世界が「トランプ2」に備えている。状況は様変わりである。そうした中で、世界の金
【2025年の金融政策】日本銀行は「正常化」を続けられるのか、「金融政策の多角的レビュー」から読み解く
トランプ再登板の米国、変調不安の中国…不確実性をどう乗り越えるか
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