12月8日、シリアで、父子2代にわたって50年以上、独裁政治を敷いてきたアサド政権が崩壊しました。アメリカのトランプ次期大統領はSNSに「アサド大統領は自分の国から逃げた。後ろ盾のロシアはもはや彼を守ることに関心がなかった。ロシアはウクライナのためにシリアへの関心をすべて失ったのだ」と投稿しました。 アサド政権崩壊はトランプ次期大統領の言うように、「ロシアが守ろうとしなかった」こともありますが、主な理由は、イランがアサド政権を守らなかったことでしょう。 イランはイスラエルとの直接衝突を避けるための「大人の対応」に終始するあまり、親イランのイスラム教シーア派組織、ヒズボラにも充分な支援をせず、ま