日本の危機管理に多大な貢献をした化学者が、静かに息を引き取った。 父は日本統治下における台湾人初の医学博士で、自身は戦後米国を舞台に毒性学の世界的権威として活躍し、日本のサリン事件解決にも貢献した台湾出身の化学者、杜祖健(アンソニー・トウ)氏が11月2日までに滞在先のハワイ・ホノルルで死去したことが3日、関係者らの証言でわかったのだ。 遺族によると、杜氏は10月26日、静養のため居住地のコロラドから家族が付き添い、ハワイ・ホノルルに移ったばかりだった。 杜氏は1930年(昭和5年)8月12日、日本統治下の台湾で台湾人として初めて医学博士となった薬理学者・杜聡明氏(1893~1986)の三男とし
【訃報】日本の危機管理に貢献、松本サリン事件解明の糸口を示した毒性学の権威・杜祖健氏が死去
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