戦国時代の城を扱った本を見ていると、しばしば「城址遠望」と題された写真が載っている。文字通り城跡を遠くから眺めたカットだが、城に興味のない人が見たら、ただの山か森が写っているようにしか思わないだろう。下の写真1は、トップの写真とは違う場所から葛山城を撮ったものだが、案内板がなければタダの山にしか見えない。 城址遠望写真は、一見するとつまらない写真のようであるが、筆者は戦国の城を歩くとき、できるだけ撮るように心がけている。高低差のない平城だと、適当なアングルを見つけられないことも多いが、山城や丘城の場合はアングルを探して撮るよう努める。 城好きの人の中には、城址遠望を撮らない人もけっこう多いよう