8月20日、ドイツの最高裁に相当する連邦裁判所は、99歳の被告人、イルムガルト・フルヒナ―の上告を退け、禁固2年の下級審判決が確定しました。 なぜ99歳の老人に有罪判決? それはフルヒナ―被告が、欧州で永久に時効のない「ナチス事犯」として80年前の犯行で訴追されているからです。 1943~45年、日本でいえば昭和18~20年にかけて、当時はドイツ領だったポーランドのグダニスク近郊、シュツットホーフ強制収容所で、所長室秘書の速記タイピストとして勤務し、1万505人の殺人に加担した容疑によるものです。 皆さんは、どう思われますか? 日本と欧州で倫理観の違いが際立つ事例、かつ「実質的に最後のナチス事