旧日本海軍の主力戦闘機だった「ゼロ戦」の名は、日本人ならみな知っているだろう。では、この「ゼロ」が何を意味しているのか、ご存じだろうか? 「ゼロ戦」は正しくは「零式艦上戦闘機」で、略して「零戦」という。この「零」は、わかりやすくいえば兵器としての年式を指している。現代の自衛隊が使っている「一〇(ヒトマル)式戦車」などと、命名の原理としては同じだ。「一〇式戦車」は2010年に制式化された主力戦車なので、西暦の末尾2桁をとって「一〇式」と呼ぶわけだが、「零戦」が制式化されたのは1940年(昭和15)だ。では、この「零」は何か。 旧日本軍の場合、明治・大正期には元号を年式として用いていた。明治38
旧日本軍のゼロ戦のゼロ(零)って何のこと?海軍と陸軍の事情と、皇紀が用いられるようになった理由
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