まだ梅雨の訪れぬ6月中旬、金曜日の深夜1時過ぎだった。新宿・歌舞伎町の靖国通り沿いに新設されたタクシー乗り場では、30人近い人々が列を成し、40分ほど待っても列はほとんど進む気配がない。待ち兼ねて配車アプリを利用するも、到着までの待ち時間は30分以上と表示された。千鳥足の乗客が列に横入りし、苛立つ待ち人との間でちょっとした小競り合いまで起きはじめた。 そんな様子を傍目に、派手な柄物のシャツを身に纏った男性が「遠距離であれば安く乗せるよ。領収書も出せるから」とタクシーを待つスーツ姿の男性グループに声をかけると、彼らは雑踏の中に消えていった――。人目につく新宿の地でも“隙間”を狙った白タク行為が平
「日本版ライドシェア」でタクシー不足は解消するか?ドライバーに聞いた「都内の地域格差」が生まれるワケ
新宿・渋谷は避けたいから結局「ナカ」ヘ、「住宅街の朝」の利用はより困難に
ここからは、JBpress Premium 限定です。
カンタン登録!続けて記事をお読みください。詳細はこちら