日本では2人に1人ががんに罹患し、男性は4人に1人、女性は6人に1人が命を落とす「死に近い病」として、いまだに恐るべき相手だ。ただ、死亡率は低下傾向が続いている*1。 その要因のひとつは、さまざまな治療法の進歩である。がん治療は外科手術、放射線治療、化学療法の3本柱が基本だ。化学療法に使われる抗がん剤は、研究開発に世界中がしのぎを削っており、新薬の登場も多い。 そこに新たな治療法も登場した。2014年には、免疫チェックポイント阻害薬を使用し、自身の免疫を利用してがんと闘う“第4の治療法”が承認された。さらに20年6月にはBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)、21年1月にはアルミノックス治療(光免疫
がん細胞だけを狙い撃つ「第5のがん治療法」BNCT、治療効果は高いが普及のテンポが遅い理由
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