ただ「少子化対策」として捉えた場合、「無痛分娩の費用が負担されるから子供を産もう」とどれほどの人が思うでしょうか。無痛分娩の費用は通常の分娩費用に追加で10万〜15万円。もちろん、無痛分娩にしようか悩んでいた人が「補助があるなら無痛にしてみよう」と、後押しされる面はあると思います。 しかし無痛分娩の費用が補助されるぐらいで子どもを産もうと思うほど、みなさんバカじゃない。子育てしていくにはもっとお金がかかるとみなさん知っています。言い方は悪いですが「こんな小手先のことでは…」と感じます。 もっと古い話をすると、日本ではかつて「(戸主が家族を統率する)家制度」がありました。「家制度」のもとで、嫁に
【無痛分娩後進国】かつては「痛みに耐えて産んだ」マウントも…人権の観点から広がったフランス、関心が低い日本
なぜ、無痛分娩は日本で普及が遅れてきたのか?田辺けい子・神奈川県立保健福祉大学准教授に聞く