禁煙週間の初日、5月31日は世界保健機関(WHO)の定めによる「世界禁煙デー」です。 WHOは1970年の第23回総会で初めてタバコ問題を決議し、喫煙習慣の抑制や若年者が喫煙しないような教育の推進などを求めました。5月31日を「世界禁煙デー」とすることが決議されたのは、それから約20年が過ぎた1989年の第40回総会です。決議では、「毎年200万人以上がタバコ被害で早死に」「先進国では減少しているタバコ消費量が開発途上国では顕著に増加」などと指摘しました。 なかでも注目されるのは、タバコ生産と開発途上国の人々の関係です。第40回大会の決議は、タバコ生産に依存している開発途上国の経済を変えない限