5月27日に行われた日本銀行金融研究所主催の国際カンファレンスにおいて、基調講演で登壇した日銀の内田副総裁は今後の利上げ軌道を約束するかのような強い言葉を繰り返した。 講演の冒頭、内田副総裁は「現在の物価を巡る動向の変化が、不可逆的なデフレからの構造変化を意味するのか、あるいは、単に世界的なインフレによってもたらされた一時的な現象にすぎないのか」という自問自答を切り出すと、その回答として、講演途中で以下のように述べた。「今日の基調講演の冒頭で、私自身が提起した問い、すなわち、わが国で現在みられている傾向は不可逆的なものなのか、にお答えしたいと思います。すでに述べたとおり、これまでの状況を変える
デフレとゼロ金利制約との戦いは終焉に、日銀副総裁の基調講演から何を読み取るべきか
【唐鎌大輔の為替から見る日本】「今度こそ違う(This time is different)」という発言の裏にある日銀の自信
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