4月16日、IMF(国際通貨基金)から公表された春季世界経済見通し(WEO)は、米国経済にけん引される世界経済の脆さが浮き彫りとなった。 今回のサブタイトル「Steady but Slow: Resilience amid Divergence(安定かつ緩慢、まちまちな様相の中、強靭性も)」はインフレ高止まり、欧州および中国の低迷、2つの地域にまたがる戦争の継続といった逆風にもかかわらず、大崩れすることのない世界経済の近況を良く表している。 米国だけであれば「steady(安定)」だったところ、他国も合わせると「slow(緩慢)」というのが世界経済の実情である。 ところで、1年前となる2023
データ上も進む世界経済の分断と減速、IMFの世界経済見通しで再び注目されるスローバリゼーション
【唐鎌大輔の為替から見る日本】非効率招く「分断」だが、フレンドショアリングは日本の追い風に
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