永祚2(990)年7月2日、関白の藤原兼家が病によって62歳でその生涯を閉じることになる。 今回の放送では、段田安則演じる藤原兼家が、後継者に長男で井浦新演じる道隆を指名するシーンがあった。これに激怒したのが、道隆の弟で、玉置玲央演じる藤原道兼である。こんなセリフを口走っている。「父上は正気を失っておられる。父上の今日あるは私の働きがあってこそ。なにゆえ兄上に!」 状況から判断すれば、後継者は長男の道隆が順当だが、何とも切ない。道兼は花山天皇をだまして出家させたことを自分の功績だと考えているようだが、頭が切れる兼家がそんなリスキーな役割を、後継者と目する人間にやらせるわけがない。 要は勘違いし