背骨というのはそもそもが曲がっています。“生理的弯曲(せりいてきわんきょく)”と医学的に呼ばれるものがそうで、頚椎七個はやや前弯、胸椎十二個はやや後弯、腰椎五個はやや前弯というように、ゆるやかなS字を描いているのが人体においては当たり前の生理なのですが、これはあくまで「前〜後」の話です。「は〜い」  (編集部注:……で始まる「」は松波氏の発言、それ以外は患者。以下同じ) 歩行の際の衝撃を吸収するのにあずかって助けとなっているのが、この前〜後のS字であり、まっすぐになってしまっている背骨よりも1/10ほどの衝撃ですんでいるのだそうですが「え〜え」 右〜左というS字はもちろん生理ではありません。