2024年2月27日、経済安全保障分野における秘密情報の取り扱いを有資格者のみに認める、「セキュリティ・クリアランス制度」を創設する法案が閣議決定され、同日国会に提出された。 同法案は、正式には「重要経済安保情報の保護及び活用に関する法律案」という。本稿では略して「重要経済安保情報保護法案」と呼ぶ。 林芳正官房長官は2月27日午前の会見で同制度について「日本の情報保全の強化につながるほか、日本企業の国際的ビジネスの拡大につながるものと考える」と評価した。 また、プライバシー保護などへの懸念については「適性評価のための調査に関して対象者に調査内容などを告知した上で事前に同意を取ることとしているほ