新聞社を辞めてから、もうすぐ3年。フリーランスになったことによる生活の変化はさまざまあるが、なかでも、人前で話をする機会が圧倒的に増えた。 新聞社時代から比較的講演機会は多かったように思うが、なにせしゃべるテーマがあれこれ増えた。ときに広島について、ときにジャーナリズムについて、ときに核廃絶問題やいわゆる平和運動について。 圧倒的に増えたのが、ジェンダー問題について話をしてほしい、という依頼。この半月だけで3回。わたしは、それについての専門家でもなければ、それをメインに取材してきた記者でもない。 だが、女性が圧倒的少数である新聞社で20年近く働いてきた体験やら、固定的性別役割分担意識の根強い地